かなぁ。オタクコイン。
ジブアシです。5/9に「オタクコイン構想発表会」が開催されましたね。オタクコインってなんぞや? っていう前にそのネーミングどうなの? ってところですが、読んで字のごとくオタク文化のための、日本発の仮想通貨です。オタクコインを活用して、世界中のオタクとクリエイター・企業を繋げよう、というコンセプトです。今年の夏か秋ごろ発行予定。発行枚数は1000億枚。マイニング形式ではなく初期にすべて発行予定。ERC20を使用。いきなりですが公式ページからの説明を抜粋しますね。
新しい経済民主化の仕組みであるブロックチェーン技術を用いた仮想通貨、オタクコインを活用して、世界中のファ
ンとクリエイターと関連企業をシームレスかつ密接に繋げ、オタク文化(アニメ・漫画・ゲームなどのコンテンツや、それを中心にした創作・コミュニティ活動、付帯する活動などすべて)の維持・発展に貢献していきます。オタクコインコンセプトペーパーより。
ってな感じです。わかりやすいですよね。以前、似たテイストで日本が国を挙げて推進したCOOL JAPAN(日本のアニメやゲーム文化を海外に発信する)はほぼ大赤字で惨敗しているようですが、それよりはマシかなぁ、という印象です。でも、うーん・・・。とりあえずオタクコインがどんなものか、それを知っていきましょー。
■目次
1.オタクコインってなんぞや?
オタクコインがどんな通貨かというと、上の図を見ればわかりやすいです。アニメやゲームのコンテンツを見たりシェアしたりするとコインが貰えて、そのコインで制作側やクリエイターを応援できるみたいです。オタクコインは、オタクコインが作り上げるコミュニティで使える「コミュニティ通貨」なんですね。おお、わかりやすい。最近のいろいろな機能のついた仮想通貨の中では断トツのわかりやすさですね。そういうの安心する笑
と、でももちろんそれだけじゃありません。
オタクコインは「投票権」を持ったコインです。
AKBか。でもまあ似たようなもので、その投票権がどういうものかというと、
- ファンがこれから伸びそう&伸ばしたいコンテンツに投票することができる。
- 投票で決定したコンテンツにはプラットフォームから資金援助がされる。
- クリエイターが資金援助されることで、良質なコンテンツが生み出しやすくなる。
この3ステップをオタクコインコミュニティの中で循環させていく、これがメインの構想になります。その投票システムを、「SPIRIT VOTE(仮称)」と呼ぶみたいです。
悪くないですね。
アニメは文化だなんだと言いながら、その文化を作り上げる根元である制作の現場が食えない、という話が多いクソみたいな国ニッポン。その利益をファンとクリエイターのコミュニティの中で循環させる、というのは個人的には凄く好きです。
また、オタクコインは当然ながら世界規模で取引可能な仮想通貨なので、海外からのコンテンツ購入にかかる為替手数料などが不要になり、コミュニティ内での売買が活性化、オタクコインのエコシステムはいい感じに回っていく、という構想です。そんでもって個人的に宣伝するファンにもオタクコインが配布されることで、ファンとクリエイター両方が嬉しいコミュニティになる、というものです。
2.オタクコインのロードマップ。
オタクコインは今年の夏か秋ごろに発行予定です。
ロードマップによると、今年の夏か秋ごろにAirDrop & Bounty Program(オタクコインくれる)予定と書いてありますね。公式発表によるとそのころ発行も行われるようです。
そして、
オタクコインはICOはしない。
と発表がありました。理由は、「12年からスタートアップとして起業しているため、ICOで一から資金を調達する必要はない」との理由のようです。ICOの検討はしていたようですが、批判もあったようですし、金融庁の規制もあり、現実に今の日本でICOを実施するのは難しいという判断かもしれませんね。
3.オタクコインのAirDrop(オタクコインくれる)に必要なもの。
ICOはしないオタクコインですが、ロードマップにある通りエアドロップは予定されています。エアドロップに必要なのはオタクコイン専用ウォレットです。このウォレットは現在開発中ですが、エアドロップだけでなく、実際のオタクコインコミュニティで使ったり、投票にも使う予定のようです。完成の情報が出たらまたアップしますね。
4.オタクコインのホワイトペーパー
さて、ここまで何度か「コンセプトペーパー」という言葉を使いましたが、これ、違和感を持った人も多いんじゃないでしょうか? 普通、仮想通貨といったらホワイトペーパーですよね。しかし公式ページ⇒オタクコイン公式に発表されているのは、驚いたことにホワイトペーパーではなく、「コンセプトペーパー」です。なにそれ初めて聞いた・・・。
公表されたのはあくまで「コンセプト」なので、これから変更の可能性もあるみたいです。大元のコンセプトが変わることはないと思いますが、どういうコインにしていくかはまだ検討段階ということで、オタクコイン構想の大元になる「ホワイトペーパー」の公表にはならなかったようです。
なぜそんな状態で公開した・・・。
ってとこ、気になりますよね。
理由は簡単で、
オタクコインの運用に関する意見を広く募集したかったから。
色々な人の意見を集めながら、オタクコイン構想を膨らませていきたいようですね。実際にすでに多数のパートナー企業(アニメ制作会社など)とアドバイザーが公式に発表されています。アドバイザーには小学館の取締役や、話題のバーチャルYouTuberキズナアイもエントリーされています。キズナアイはオタクコインのPR親善大使ということですが、まだPR動画できてないのかな? オタクコインのはなかったんですが、ビットコイン編があったので載せておきます。
5.オタクコインはいくら?
さて、オタクコインは「コミュニティ通貨」と説明しました。「通貨」ということはもちろんそのコミュニティ内で実際に使えることが前提なわけですが、仮想通貨の場合、普通に考えると通貨としては困ったところがあります。
そう、価格の乱高下です。
今使ったコインの価値が1時間後に半分になってたら通貨としては使えないですよね。そのため、オタクコインはリリースからしばらくの間は、価格を固定して使用するようです。1オタクコイン=1円で固定、の見込みのようですが、それもまだ正式決定前です。そしてちょっと変わっているのが、
取引所に上場したら価格の固定をやめる予定。
という所です。つまり上場するまでは1円(たぶん)の固定価格で使用されますが、上場後は流通量で変動する価格にチェンジする、ということのようです。ちなみに、まだ上場する取引所の発表はありません。
なんだか「たぶん」とか「予定」とかの多い紹介になってしまいました・・・。でもだって「まだ検討中だから変わるかも」って公式がいってるんだもん! 本当にそんな感じのコインなんだよー!
5.まとめ
ってことでジブアシの感想ですが、
なんか微妙かなー。いろいろ決定前すぎるし、プロジェクトをバーン!って出した時の熱量を感じないんだよなー。世界共通語の「OTAKU」を前面に出してるあたり世界目線なのはわかるんだけど、肝心の日本コミュニティにヒットしないというか・・・。なんか微妙。そもそもオタクってオタクだけのコミュニティ求めてんの? オタクがオタクとしてのアイデンティティを発揮するには、オタクではない人たちの存在が必要な気が・・・。すんません、俺オタクじゃないのでそのへんよくわかんないんですが、そんな気がします。ちなみに俺は、
まどか☆マギカが大好きです。
ってな感じで、オタクコインに関しては「うーん」な感じです。でも今年の秋には発売予定なので、気にしてチェックはしておきますね。
ではでは、ジブアシでした!